公開日:2020/11/11

賢い大家は加入する「施設賠償責任保険」を解説

火災保険や地震保険に加入している大家様は多くいらっしゃいますが、「施設賠償責任保険」に加入している大家様は少数派のようです。
あまり知られていない保険ですが、施設賠償責任保険は大家様にぜひ検討して欲しい保険です。

今回は、賢い大家様は加入している「施設賠償責任保険」について解説していきます。

施設賠償責任保険とは

施設賠償責任保険とは、マンションやアパートの不備が原因で他人に怪我を負わせてしまったり、他人の物を壊してしまったりした時の損害賠償額を補償する保険です。

例えば、以下のような場合に施設賠償責任保険が適用されます。

  • マンションの外壁が剝がれ、通行人にケガを負わせた
  • マンションの外壁が剥がれ、駐車中の車両に損害を与えた
  • 床の一部が壊れていることが原因で入居者が滑り、ケガをさせた
  • 故障したエレベーターに乗車した人がケガを負った
  • 非常口や避難経路が十分に確保されておらず、入居者がケガをしたり死亡してしまった

施設賠償責任保険では損害賠償金に加え、裁判費用や弁護士費用も補償されます。
また、上記のほか、水漏れによる損害などは特約(漏水補償特約)をつけることで補償範囲を広げることも可能となっています。

火災保険や地震保険との違い

火災保険や地震保険は火災や地震による被害を補償してくれる保険です。アパートやマンションなどの施設に損害が生じた場合に保険金がおりるため、施設賠償責任保険と混同してしまう方も多いかと思います。

いくら大家が気を付けていても火災や地震を防ぐことはできませんので、火災保険や地震保険で自然災害リスクに備えます。
反対に、大家側の不備で人や物に損害を与えて損害賠償責任が生じた場合に補償してくれるのが、施設賠償責任保険です。
火災保険や地震保険との違いは、責任の所在にあると言えますね。

施設賠償責任保険のメリット

施設賠償責任保険は火災保険や地震保険ほど知名度は高くありませんが、第三者に損害を与えてしまった時に補償してくれる保険ですので、大家様に向いています。

いくら建物や設備のメンテナンスをしていても、入居者にケガを負わせてしまうこともあります。建物の不備によって損害が生じた場合、多額の損害賠償金を支払わなくてはならないケースもありますので、しっかり備えておきたいところです。
建物の規模にもよりますが、一棟規模のアパートやマンションでも保険料は数千円程と、コストパフォーマンスが良いのもメリットです。

施設賠償責任保険で補償されないもの

施設賠償責任保険に加入していても、補償されない損害もあります。
補償範囲は「施設の安全性の維持・管理の不備や、構造上の欠陥」及び「施設の用法にともなう仕事の遂行」となっていますから、火事や地震による損害は補償されません。

他にも、以下のようなケースは補償範囲外となっています。

  • 火事や地震、噴火などが原因で生じた損害
  • 排水または排気が原因で生じた損害
  • 雨や雪などが原因で生じた損害
  • 被保険者と生計を一にする同居親族が受けた損害
  • 契約者、被保険者が故意に損害を起こした場合
  • 告知義務、通知義務を怠った場合
  • 他社で同じ補償内容の保険に加入しており、すでに他社から保険金が支払われている場合

まとめ


今回は大家様向けに施設賠償責任保険についてご紹介しました。

賃貸経営には自然災害リスクや空室リスク、家賃滞納リスクなど、様々なリスクが存在します。そのなかでも見落としがちなのが、建物の不備で人や物に損害を与えてしまったときのリスクです。

内容によって金額は異なりますが、時には多額の損害賠償金を支払わなくてはならないケースもありますので、しっかり保険に加入して備えておくことが大切です。

施設賠償責任保険はコストパフォーマンスに優れていますので、気になる大家様は見積してみてくださいね。

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