外国人入居者が起こしやすいトラブルと対策方法

近年は日本での労働や留学などを目的に多くの外国人が日本で暮らすようになり、在留外国人数が増えてきています。
人口が増えるぶん入居需要は増えるので大家さんには喜ばしい事なのですが、外国人入居者の受け入れには「トラブルを起こしやすい」というリスクも存在します。
今回は大家さん向けに、外国人入居者が起こしやすいトラブルと対策方法をご紹介していきます。
在留外国人数は増加している
出入国在留管理庁の発表によると在留外国人数は2012年末から7年連続で増加していて、その数はなんと2019年6月末時点で約282万人だったそうです。
在留外国人数が増えている背景には国による外国人受け入れ拡大策があり、外国人が日本に来やすい環境が作られてきています。
在留外国人の数が増えると、それだけ外国人に部屋を貸す大家が増えるということになります。
入居者が見つかるのは嬉しいことなのですが、文化の違いなどから外国人はトラブルを起こしやすいと考えて外国人の入居を拒否する大家さんもいるようです。
外国人入居者が起こしやすいトラブル
外国人入居者が起こしやすいトラブルは主に以下の4点で、大家だけでなく他の入居者にも迷惑がかかる事があります。
①ゴミ出しルールを守らない
外国人入居者が起こすトラブルで一番多いと言っても良いのがゴミ出し問題です。
なぜゴミ出しルールを守らない外国人入居者が多いのか考えてみると、その原因はゴミの分別などのルールが難しくて外国人には分かりづらいことが挙げられるでしょう。
ゴミ出しルールが厳しいところでは例えば、ペットボトルのキャップは別途回収、ラベルは剥がして不燃物、ボトルは資源回収に出すなど…日本人ですらゴミの分別に迷う事はあるかと思います。
日本語が得意ではない外国人入居者がゴミ出しルールを理解するのはより一層難しくなるため、ゴミの分別ができなかったり、ゴミを出す曜日が分からずにどんな種類のゴミも自分の好きな時に出してしまったりするのです。
②又貸し
トラブルを起こすリスクや連帯保証人がいない等の理由から、外国人の入居を拒否する大家さんは少なくありません。日本では外国人が賃貸物件に住むことは難しい部分もあるため、外国人は知り合いや友人同士で部屋を又貸しすることがあります。
又貸しで住む外国人は入居中のルールや注意事項などの説明を受けていないため様々なトラブルを引き起こす可能性がありますし、そもそも契約者以外が部屋に住むことは契約違反のため、許される行為ではありません。
③騒音トラブル
音に対する感覚は人それぞれで、外国人は何も感じない音であっても日本人は騒音と感じることがあります。騒音トラブルは文化の違いから生じるとも言えます。
例えば日常的に友人を自宅に招いてホームパーティーすることが普通な国もあり、日本で生活をしていてもこの習慣が抜けない事があるのです。
騒音トラブルは外国人入居者に悪意があるわけでなく「騒音だと思っていない」ケースが多いようです。
④家賃滞納
一般的に日本で働く外国人の賃金は低めに設定されているため、外国人入居者は生活が苦しくなり家賃を滞納する事もしばしばあります。金銭的な余裕がなければ家賃の滞納は続き、最悪の場合は家賃を滞納したまま逃げてしまう可能性もあります。
外国人入居者が家賃を滞納した時には理由をしっかり聞き出して、いつまでに支払えるのか等を確認しなければなりません。
外国人入居者との上手な付き合い方

外国人入居者にはあまり良いイメージがないため受け入れを躊躇う大家さんが多いのですが、人口減の時代なので今後は外国人を受け入れるようにした方が賃貸経営において有利です。
では、外国人入居者と上手く付き合っていく方法はあるのでしょうか。
実は外国人入居者が引き起こすトラブルのほとんどは「日本のルールを知らないこと」が原因です。
そのため大家が外国人入居者に日本で暮らすルールをきちんと教えてあげれば、トラブルは減少するのです。
しかし、ルールを教えようにも外国人入居者とは言葉の壁があるためルールが上手く伝わらない事もあります。そこで、入居時にルールを正しく伝えるための方法としてイラストや写真、動画などを用いるのがお勧めです。ゴミの分別など少し複雑なルールに関しては実演しながら説明するのも効果的でしょう。
また、国土交通省が公開している「外国人の民間賃貸住宅入居円滑化ガイドライン」には、入居に関する留意事項やルールなどが英語や中国語、韓国語など計6言語で書かれていますので、活用すると良いでしょう。
これからは外国人だから受け入れないのではなく、上手く付き合っていくにはどうしら良いのかを考えて対応する事が大切です。外国人入居者に正しいルールを分かりやすく教えてあげ、良い関係を築いていきましょう。








