公開日:2020/08/08

大家が退去時の立会いで確認すべきことは何?

住んでくれる入居者がいるからこそ賃貸経営は成り立つものですが、一度入居したらその後ずっと住んでくれるというわけではありません。
何かしらの事情があって退去していくのが普通なのです。

それまで住んでくれた方が退去したら、大家は新たな入居者を迎えるために部屋を綺麗にしなくてはなりません。
そのための退去時の立会いは非常に重要なので、確認すべき点はしっかり押さえておきましょう。

今回は、大家が退去時の立会いで確認すべきことについてご紹介していきます。

今回のお悩み:トラブルにならないよう、退去時の立会いでの確認事項が知りたい

退去時の立会いで床の傷を見落とし、原状回復費を巡って入居者とトラブルになったことがあります。
今後、トラブルを起こさないように退去時の立会いでの確認事項が知りたいです。

原状回復をめぐるトラブルは多く発生しているので、トラブルに発展しないよう対策することが大切です。
様々なトラブル対策のうち、今回は「退去時の立会い」についてご紹介しますね。

ポイント:「退去時の立会い」の意味

退去時の立会いをなぜ行うかというと、立会いには退去後の修繕工事にかかる費用を借主と大家のどちらが負担するかを明確にする目的があるためです。この立会いによって、敷金の精算金額が決定します。

借主には入居中に生じた損傷を回復する義務(原状回復義務)があります。2020年4月に民法が改正され、借主が普通に生活して生じた損傷の原状回復費は賃貸人負担、借主の故意過失によって生じた損傷の原状回復費は賃借人負担ということが明文化されました。

つまり、退去時の立会いでは部屋の損傷をみて「普通に生活して生じた損傷」と「借主の故意過失によって生じた損傷」どちらに該当するのかを確認する必要があるのです。

確認事項①退去理由

賃貸経営において入居率は無視できないものなので、借主が退去する理由を聞いておくべきでしょう。
就職や転勤、結婚など…退去する理由は様々ですが、なかには「設備が古い」、「家賃が高いと感じるようになった」、「近隣住民の騒音に耐えられない」といったような理由で退去する方もいらっしゃいます。

物件や生活環境などに問題があって退去されてしまうのでは、次に入居者が決まっても同じような理由で退去される恐れがあります。

退去理由を聞いて大家側で改善・解決すべき点が見つかれば、迅速に対応しましょう。

確認事項②転居先や、退去後の連絡先

借主が退去したらそこで手続きが終了というわけではありません。
立会いによって敷金精算を行った後は、敷金の返還を行う必要がありますし、立会い時に見落としていた修繕箇所について連絡することもあるでしょう。
また、住民票を異動していないと退去後にも郵便物が届いてしまうケースも多く、連絡をとらなければならない場面は意外にも多く存在します。

こういったことを想定し、退去後にもスムーズにコンタクトがとれるように転居先や退去後の連絡先はしっかり聞いておきましょう。

確認事項③ライフライン

人が生活をするうえで、電気、ガス、水道のライフラインは必要不可欠です。
退去時にこれらライフラインの使用停止手続きがされていないと、新たな入居者がスムーズに利用開始手続きをできなくなってしまいますので、きちんと使用停止手続きがされているかを確認してください。

確認事項④部屋の状況

冒頭でお伝えした通り、敷金の精算金額を決定するために部屋の状況はしっかりと確認しなければなりません。

原状回復をめぐるトラブルに発展しないよう、借主と大家とで部屋の状況を確認し、部屋の損傷についての認識をすり合わせます。

また、部屋の状況を確認する際に「入居前からあった傷だ」と言われないように、入居時のリフォーム工事をしっかり行っておくことも大切です。

まとめ


今回は、大家が退去時の立会いで確認すべきことについてご紹介しました。
適当に立会いをすると後々トラブルに発展する恐れがありますので、借主と大家とでしっかり部屋の状況を確認しなければなりません。

大家が立会いをしなければいけない決まりはないため、管理会社に立会いを任せることも可能です。ただ、今回ご説明したように退去時の立会いでトラブルが生じるケースは多いため、信頼できる管理会社に依頼するようにしましょう。

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