築古物件ではあるある?水道が井戸水だった時の対処法

厚生労働省の統計によると、日本の水道普及率は約98%。
ほとんどの物件は水道水を使っていますが、未だに井戸水を使っている物件もあります。
同じ水ではありますが、水道水と井戸水にはどのような違いがあるのでしょうか?
今回は大家様向けに、水道が井戸水だった時の対処法についてご説明していきます。
今回のお悩み:気になる物件が井戸水だった場合どうしたらいい?
気になる物件があるのですが、水道が井戸水なので購入をためらっています。
投資物件の水道が井戸水だと、何か問題があるでしょうか?
築古物件や地方にある物件は、井戸水を使用していることもあります。
井戸水にはメリットもありますが、デメリットもありますので、それぞれを理解することが大切です。
今回は井戸水のメリットとデメリットに加え、井戸の種類も確認していきましょう。
井戸水のメリット
水道料金が無料
水道水は上下水道の料金を支払わなければなりませんが、井戸水は上下水道を使わなくても水を使えるため、入居者は無料で井戸水を利用できます。
地下水を汲み上げるためのポンプを動かすのに電気代はかかりますが、水道の20分の1の料金と言われています。
井戸水はカルキ臭くない
水道水と井戸水には、水に処理が加えられているか否かの違いがあります。
水道水は消毒・殺菌のために塩素(カルキ)が含まれているため、カルキの臭いがします。
一方、井戸水は土壌で自然ろ過されているため、水道水のようなカルキ臭さがありません。
井戸水は一般的に良質な軟水が多いため、水質に問題がなければ美味しく飲むことができます。
災害時にも利用できる
井戸水は災害時に飲料水や生活用水として使うことが出来るメリットもあります。
人は水がなければ生きていけないため、災害時には水の確保が必要です。
水道や電気のライフラインが止まっても井戸水は利用できるため、万が一の時の備えになるのです。
水温が一定
地下水は地表の温度に左右されることがなく、年中一定の水温となっています。
水道水のように季節で水温が変わることがないため、地下水をヒートポンプシステムの熱源として利用すればエネルギーコストを大幅に削減することも可能です。
井戸水のデメリット
水質が悪いこともある
すべての井戸水がキレイというわけはなく、水質が悪いこともあります。
前述したように井戸水は土壌によって自然ろ過された水なので、物件周辺に牧場がある場合は動物の糞尿が原因で井戸水に大腸菌が含まれていることもありますし、都市部の井戸水は工業廃水などで汚染されていることもあります。
水質が悪い井戸水を飲んでしまうと人体に影響を及ぼすこともあるため、事前に水質検査をしたり、浄水器を設置したりする必要があります。
設備にコストがかかる
井戸水は水道料金が安いというメリットがありますが、設備にコストがかかるため大家様にとっては負担が大きいです。
下水道がないため浄化槽という設備が必要になりますし、浄化槽を動かすためには電気を使うため電気代もかかります。
他にも、地下水はミネラル分が多くてポンプや配管が傷むため、定期的なメンテナンスや交換が必要です。
定期的な水質検査が必要
井戸水の水質は環境に左右されやすいため、定期的に保健所での水質検査を受けなくてはなりません。
入居者に安心して井戸水を使ってもらうためにも、1年に1回は水質検査してくださいね。
井戸の種類
井戸の種類は大きく分けると「浅井戸」と「深井戸」の2種類になります。
浅井戸
深さが8m未満の井戸を浅井戸と言い、「打ち込み式」という工法で掘るのが主流となっています。
浅井戸は岩盤の上の地下水を汲み上げることから、環境変化によって水質が変わりやすいのが特徴です。
水質や水量が変化しやすいので、飲料水以外の生活用水として利用されることが多いです。
深井戸
岩盤の下の地下水を汲み上げる井戸を深井戸と言います。
岩盤の下の地下水を利用することから水質が安定しており、飲料水として利用することも可能です。
まとめ

今回は賃貸物件の水道が井戸水だった時の対処法をご紹介しました。
定期的な水質検査や設備のメンテナンスをすれば、水道が井戸水でも大きな問題はありません。
水道料金が無料などのメリットがあるため入居者には喜ばれるかもしれませんが、運用コストがかかるため大家様にとっては費用の負担が大きいことがデメリットです。
物件の近くまで水道管がきていれば公営の上水道に接続できる場合もありますが、水道加入金や工事費用の負担が必要になります。
気になる物件の水道が井戸水だった際には、まず不動産会社に相談してみてくださいね。








